韓国の歴史ドラマに登場する21代国王の英祖(ヨンジョ)とは、一体どんな人物だったのでしょうか。
- 韓国史上の悲劇の王
- 在位期間が歴代最長52年
- 息子を米びつに閉じ込めた
各ドラマでは、上記のような出来事を中心に描かれていますが、今回は21代国王の英祖(ヨンジョ)の素顔にフォーカスしていきたいと思います!
21代国王の英祖(ヨンジョ)とは?
朝鮮王朝の21代国王、英祖は、複雑な家庭と政治的背景を持つ人物でした。在位期間は、なんと歴代最長52年!
彼は粛宗の次男として生まれ、苦労の多い幼少期を過ごしました。英祖は王位に就くと、党派間の均衡を保つために「双挙互対」政策を実施しましたが、1762年には息子である荘献世子を廃世子とし、自決を命じました。
この悲劇は、後に英祖が深く後悔することとなります。しかし、彼はまた、国民の負担を軽減する均役法を実施するなど、民衆の生活改善にも努めました。英祖の治世は、韓国史上最大の悲劇の一つとされていますが、彼の政策は後の世にも影響を与え続けています。
英祖の性格は?どんな人だったの?
朝鮮王朝の英祖は、王位継承の重圧と家系の問題にひどく苦悩していました。
彼は息子の思悼世子が王位を継ぐことに疑問を抱き、孫の正祖に目を向けました。正祖は幼いながらに賢く、学問にも熱心でした。一方、英祖自身は母親の低い身分にコンプレックスを持ち、そのためか性格も疑い深くなりました。
粛宗の時代には、身分の低いトンイの息子を世子にすることに躊躇がありましたが、結局、トンイの孫である正祖が王位を継ぐことになりました。この家系図は、朝鮮王朝の複雑な歴史と王族の人間関係を示しています。
英祖はなぜ悲劇を起こしたのか
韓国の歴史には、多くのドラマチックな出来事がありますが、特に心を打つのは21代国王、英祖(ヨンジョ)の時代の悲劇です。
英祖は、粛宗の次男として生まれ、1724年に王位を継ぎました。彼の治世は、党派間の激しい争いによって特徴づけられ、英祖自身も生命の危険を感じていました。彼は政治的均衡を保とうと努力しましたが、最終的には息子である荘献世子を廃位し、自決を命じるという悲劇的な決断を下しました。
荘献世子は米櫃に閉じ込められ、餓死する事態に。
この出来事は、英祖に大きな影響を与え、後に彼は息子に「思悼」という追号を与え、孫を王世孫に冊立しました。英祖はまた、国民の負担を軽減するために均役法を実施し、サツマイモを主食の代用として導入するなど、民生にも配慮しました。このように、英祖の治世は、悲劇と改革の両面を持っていたのです。
家系図は?妻や側室、息子の名前は?
英祖は1724年に兄の景宗が亡くなった後、王位を継ぎました。英祖には正室と側室がおり、息子には荘献世子を含む数人がいました。荘献世子の次男は後に正祖として王位につきます。
- 英祖の母(淑嬪崔氏)低い身分から王子の母になった女性
- 英祖の息子(荘献世子)父との対立後、1762年に自決
- 英祖の次の王(正祖-サン)英祖は孫
21代国王の英祖(ヨンジョ)が登場する韓国ドラマ
各ドラマでは、「暴君」として描かれている、英祖。中には、「王の座に固執し王位を譲ろうともしなかった」という設定や、「魔王に支配され、民を苦しめた」など、悪行を尽くした姿が反映されています。
具体的に、英祖はどんな風に描かれているのか、ドラマごとに解説していきます。
トンイ
韓国ドラマ「トンイ」では、トンイの息子であるクム、後の英祖(ヨンジョ)が重要な役割を果たします。
彼は7歳で結婚し、独学で学問を修め、「神童」と称されました。彼の名前「クム」は、明るい光を意味し、父王粛宗によって名付けられました。
ドラマでは、苦難の中でトンイの希望となり、後に朝鮮の21代国王として長い治世を持つことになります。少年時代のクムを演じたイ・ヒョンソク君は、その演技で賞を受賞しました。この物語は、家族の絆と若き王の成長を描いています。
秘密の扉
韓国のドラマ「秘密の扉」は、朝鮮王朝の21代国王、英祖とその息子の思悼世子の悲しい物語を描いています。
英祖は王位に就くための困難な道のりを経て、政治のバランスを取るために努力しましたが、息子との関係は複雑でした。このドラマは、その葛藤をミステリーとして再解釈し、視聴者に18世紀の朝鮮を体験させます。主演のハン・ソッキュとイ・ジェフンは、父と息子の複雑な愛情と対立を見事に表現しています。
また、キム・ユジョンが、成長した演技力で物語に深みを加えています。13歳の子供でも理解できるように、このドラマは家族の絆と歴史の重要性を教えてくれる作品です。
大王の道
韓国の歴史における重要な物語、「大王の道」は、朝鮮王朝の21代国王である英祖とその息子、思悼世子との間の深い確執を描いています。
英祖は賢明な王として知られ、しかし息子とは複雑な関係にありました。このドラマは、王室内の権力争いや、王と世子の間の心理的な葛藤を、サスペンスあふれる展開で見せてくれます。
特に、思悼世子の悲劇的な運命と、それが後の「イ・サン」の悲劇につながる「米櫃事件」に焦点を当てています。家族の支えを受けながらも、思悼世子は次第に精神的なバランスを崩していきます。この物語は、韓国の歴史を知る上で非常に興味深いものです。
まとめ
今回は、21代国王の英祖(ヨンジョ)にフォーカスしてご紹介しました。史実やドラマの設定から、英祖には以下のような素顔が見えてきました。
- 母の身分の低さを気にしていた
- 母の教えか質素な生活を送っていたので長生きできた
- 息子には高等な教育をさせた
英祖は、1694年から1776年まで生き、52年間王位にあり、朝鮮の王としては最も長く治めた人物。彼の治世は、朝鮮が平和で繁栄した時期として知られています。
英祖の素顔を知り、改めてドラマを見てみると、また違った面白さに出会えるかもしれません!