「上司への不信感はチームの崩壊を招く」という記事を読みました。
マネジメントができていない上司は、やがて生産性を低下させ、部下のモチベーションも奪うそうです。
近年、パンデミックの影響もあり、通勤からリモートワークに変わるなど、職場環境が大きく変わってきました。その中で、会社の体制や上司のやり方に不満を抱く人も続出していることと思います。
確かに、一度抱いた不信感は中々消えてはくれません。では、どうしたらいいのか。
もし、あなたが上司やチームに対して、モチベーションが上がらない時は、この記事を読んで気分転換になれば幸いです。
上司が嫌いな人はどのくらいいる?
ビズヒッツというマーケ系メディアによると、「上司を嫌い」と感じる人は75%もいるそう。4人に1人は上司が嫌いなんですね。結構多い気もするし、「普通だよね」って気もするし。
特に、上司に対して「報告連絡相談」するときが圧倒的に嫌で、続いて上司とコミュニケーションを取るのが嫌という結果が出ていました。とにかく、関わりたくないと。
そもそもなぜ不信感を抱いてしまったのか
あなたが初めて今の仕事に就いた時、少なからず「この仕事を続けていきたい」「この人について行きたい」と思ったのではないでしょうか。
しかし今、この記事を読んでくれているということは、一度は尊敬の念を抱いた上司に対して、失望や軽蔑する想いが浮上してきてしまったのでしょう。
以前、CAさんが受けているという接客セミナーに参加したことがあります。そこで学んだことは「自分の期待値よりもサービスが下回った場合、不満が生まれる」というもの。
これを仕事に置き換えると、あなたは上司に対して期待を抱いていたけれども、何らかの形でそれが裏切られてしまったのではないでしょうか。
かくいう私も、ずっと尊敬してきた先輩に対して、不信感を抱き初めてしまいました。以前よりやんわりと断ってきたプロジェクトに、急に混ぜられてしまったことが原因です。…リソースもないのに。
先輩のSNSを見たところ、どうやらお目当ての異性がおり、その人のためにプロジェクトに参加した様子。人手不足だったのでしょう。「ふざけんな!!!」という気持ちでいっぱいです。
上司に不信感を抱く瞬間
ちょっと興味があったので、他の人が一体どんな瞬間に上司に不信感を抱き、失望してしまったのか、その理由を検索してみました。
一緒に共感してきましょう!
明かに仕事の配分がおかしい
- 明らかに、仕事の配分や量がおかしいです。また、私がいくら頑張っても手柄は全て上司のものです。
- 前は仕事を振られれば、期待以上の結果を出そうと思いましたし、たとえ雑務でも全力でやっていました。
- しかし、最近は頑張るだけ無駄だという気持ちしか湧いてこず、上司の営業用資料も流し見しかしませんし、資料作成も正直やっつけ仕事になっています。
いやこれ本当わかります。「期待してるから」という、半ばやりがい搾取的な言葉を突き出して、人をこき使うんですよ。
その上、報酬も上がらないのに、作業量だけ増えたら、もうやる気なんて探しても出てこないですよね。
例え、業績が良くなってクライアントに褒められても、「結局、あんたの手柄でしょ?」って、卑屈な意見しか出てこない気持ちも、すごくわかります。浮かれている上司に対して、冷ややかな視線しか向けることができないっす、こんなん。
あああ、やってらんない。
病気のことを社内で話された
- まず部長に相談した上で課長2人(50代)にも伝えることになりました。
- 課長1人は私の所属するチームの長です。
- チーム長には「部長と課長、チーム員にしか伝えてない」と話をし、それで他の人には話さないようにしてくれるだろうと思っていたのですが…他チームの女性係長に私の入院についてチーム長から話をしていたようです。
- 悪性か良性か手術をしないとわからない病気だったのもあり周りに広めたくなかったのにショックでした。
- チーム長が判断して業務上(私は必要ないと判断した)、女性係長に連携が必要なのであれば「内緒ではあるんだけど…」と伝えるなりして欲しかったです。
病気に関するようなデリケートな問題を軽々しく口にする上司は、社外秘問題も簡単に口にする可能性がありますね。
人間性がおかしい
- 自分の嫌な仕事はしない、他スタッフには早くくることを強いる割に自分は朝礼ギリギリにくる、他スタッフの空き時間をチェックし、空きがあるスタッフに対してお気に入りの男性スタッフと何か言っている、時短で帰る私に対し、帰る時間ギリギリになって急ぎではない話を振ってくるなど、、
- 復帰してから半年我慢してきましたがそろそろ精神的にキツいです。
これはもう問題外ですね。人としてどうかなと。
会社や職場の上司に不信感を抱いた時はどうしたらいいのか?
「上司に不信感を抱いた時、どうしたら良いのか」という悩みに対して、他サイトの記事には以下のような対処方法が書かれていました。
- 直接伝える
- 上司を無視する
- 異動もしくは辞める
明かに「え?ちょっと待って」というような対処法も混ざってますので、一つずつツッコミを入れて行きたいと思います。
対処方法1、上司に「不信感があります」と直接伝える
「勇気を持って上司に『不信感があります!』と伝えましょう」というトンデモ論を見かけましたが、まあこれ言える人は少ないのではないでしょうか…。これはもう、退職覚悟の最後の切り札ですね。
そもそも、こんなドストレートに「不信感があります!」と言えるくらいなら、そもそも検索バーに「上司 不信感」と打ち込まないような気がががが。
まあ、言えて上司のことではなく現状に対する問題点と課題点を提示するくらいじゃないかなと。
「現在の体制に問題があるのかと…」
「もう少し効率が良いやり方を模索した方がいいのかと…」
とかね。でも、きっとこれ言っても根本的な解説にはならんと思うのですよ。だって、問題は上司本体にあるもの。
上司が視界から消えない限り、モヤモヤは一度消えても、また現れると思います。
対象方法2、上司を無視する
上司がたまにしか出現しない現場や、上司がプロジェクトに介入してこない場合であれば、この方法は効果があるかもしれないですね。
しかし、上司と離れられないような少人数制の職場だったり、リモートワークで常に上司がワークスペースやグループLINEに入ってたりする場合、無視したくともできないと思います。
対処方法3、異動もしくは退職する
これが一番妥当な案かと思います。
ただ、あなたが大黒柱だったり、借金があったり、金銭的な問題で辞めるわけにはいかない時は、安易に選べない選択肢です。
チームの生産性を上げる「モチベーションマネジメント」
わたしがここでウダウダ書いていることで、あなたの上司や職場を変えることはできません。
しかし、もしいい上司や職場は、あなたのモチベーションを上げ、結果としてチーム全体の生産性を上げることができるでしょう。
チーム全体のモチベーションを上げるためには、上司がモチベーションマネジメントを行う(覚える)必要があります。
いい上司はモチベーションマネジメントを知っている
モチベーションマネジメントとは、簡単にいうと「スタッフのやる気を引き出すようサポートする」こと。おそらく、上記で挙げたような上司はこのモチベーションマネジメントができていないようにも思われます。
このモチベーションマネジメントは、単に「もっと褒めろ」「部下には優しく」といったような単純な構造ではありません。モチベーションマネジメントには、「内発的動機づけ」「外発的動機づけ」という2パターンのやり方があります。
内発的動機付けは、自身から生まれる「やる気」です。自らが「学びたい」「スキルアップしたい」というような、向上心が自己のモチベーションを上げることを指します。この内発的動機付けは、自身から生まれる欲求のため、継続しやすくまた組織的にはコスパがいい管理方法ですが、他者が強要するとかえってモチベーション低下につながります。
一方、外発的動機づけは、昇進や昇給のために組織内活動を積極的に行い、スタッフや上司から評価を得ることでモチベーションを上げる方法です。しかし、外発的動機付けは維持にコストがかかり、かつ一度地位や報酬を得るとモチベーションが下がってしまうケースもあるので、コスパがいいとは言えません。
効果的にモチベーションを上げるためには
効果的にモチベーションを上げるためには、外発的動機付けをキッカケに内発的動機付けを維持させることが重要です。
つまりは、どちらかだけでもスタッフのやる気向上には繋がりません。本人任せにしてもダメだし、組織のせいだけにしてもダメ。この二つを生かし、スタッフのモチベーションをどうコントロールするかが、上司としての手腕です。
まとめ
クソみたいな上司に出会ってしまったことは、非常に災難です。
もしあなたが現在の困難を回避して、上司や雇用主になることがあれば、ぜひモチベーションマネジメントを覚えてほしいと思います。これまでの苦い経験を活かし、いい組織を作れるよう、画面の向こうから願っています。