「めぐる未来」は、感情の起伏で過去に戻る病を抱える未来と妻・めぐるの物語。そして、感情の波に揺れる未来が妻を救うために戦う姿を描いたサスペンスです。未来が妻の死を阻止するために奔走する中、犯人との対決や新たな悲劇が展開されます。
時を巡り犯人と対峙するなかで、未来夫婦の運命が揺れ動きます。絶妙なタイムリープの謎と愛の物語が、読者を引き込む魅力を持っています。
めぐる未来の見どころ
めぐる未来は、日本テレビ系のドラマで、俳優の萩原利久が日テレ系ドラマ初主演を務め、女優の早見あかりと夫婦役を演じています。このドラマは、辻やもりによる同名漫画の実写ドラマ化で、妻にいえない秘密の病を抱えた主人公・襷未来(萩原利久)が過去に戻り愛する妻の死の真相を究明する考察型タイムリープサスペンスです 。
主人公・未来は過去にタイムリープしてしまう病を抱えており、結婚記念日に妻のめぐる(早見あかり)が不可解な死を遂げます。
物語は何度もタイムリープを繰り返しながら、未来がたどり着く先を描いています。妻の死をないものとするために、未来が選択するのは我が身の死か!? この作品は単純なやり直しではなく、サスペンス要素満点で病と夫婦愛を描いています 。
めぐる未来のあらすじネタバレ
第1話
感情を表に出さない未来には、最愛の妻・めぐるにも言えない秘密がありました。それは、感情の起伏が激しくなると過去に戻ってしまう原因不明の病気。
母からは、「絶対に病を発症させてはいけない」と言われていました。ある日、未来の元に非通知の着信で「もうすぐ死んじゃうよ」と不気味な声が。
その言葉通り、めぐるが自殺したと知らせが入ります。
未来は、妻・めぐるを亡くす最悪の結末を止めようと、事故現場であるめぐるの会社で社内を見張ることに。
そんな中、社内でめぐるがデータを紛失したと事件が発生します。追い込まれためぐるは酷く落ち込みますが、未来はめぐるを庇い、何とか事を納めます。
めぐるを励まし、互いの仲を確認しあった後、また未来のスマホに謎の着信と「死んじゃうよ」とメッセージが。その後、予告通り何者かの手によってめぐるは転落死してしまいます。
第2話
「めぐるは自殺ではない」と確認した未来は、めぐるを守ために警察署へ。
警察で未来の話が通じるわけもなく、未来は一人でめぐるを守る決意を固めます。
第3話
“過去に戻る病”を発症させ、最愛の妻・めぐるの転落死を未然に防ぐことができた未来だったが、その直後、めぐるは何者かに刺されてしまいます。未来は再び病気を発症させ、めぐるを助けようと過去に戻ったが…。
第4話
「これ以上、過去に戻ってはならない」と母・育子から警告されつつも、犯人からの電話をきっかけに、また過去へ戻った未来。めぐるを守ることに成功したが、結婚記念日の翌朝、めぐるは突然いなくなってしまいます…。
第5話
未来たちがめぐるの捜索を行うなか、ついに犯人が判明します。めぐるの同僚・日南小夜が犯人だった。未来が急いで四季村隆道らと日南の自宅に駆けつけると、めぐるは縛られ、床にはガソリンがまかれていて…。
めぐる未来の漫画原作のあらすじネタバレ
作者・辻やもり先生が描く「めぐる未来漫画原作」では、5巻完結となっています。
1巻の解説
感情を抑えることに長けた夫・未来と、その陽気な妻・めぐるの日常は、一見すると何も変わったことのない幸せなものでした。しかし、未来は感情の波によって過去に戻ってしまうという秘密の病を抱えていました。ある日、未来に不審な電話がかかってきます。そして3日後、彼は妻が亡くなったことを知らされます。感情が爆発した結果、過去に戻った未来は、妻を救うために行動を開始します。
2巻の解説
感情の波によって過去に戻る病を抱えた未来は、妻・めぐるが何者かに殺されるのを防ぐために時間を巡ります。過去に三度戻った未来は、前回とは異なる行動をとり、めぐるの同僚・四季村に協力を求めます。
3巻の解説
感情の波によって過去に戻る病を抱えた未来は、時間を巡り、妻・めぐるの殺害を防ぐことに成功します。しかし、犯人を捕まえることはできませんでした。未来は再び迫り来る危機に備え、自身の病を制御するために母に連絡を取ります。しかし、新たな悲劇が夫婦を襲います。
4巻の解説
感情の波によって過去に戻る病を抱えた未来は、妻・めぐるに自身の病気を打ち明け、共に犯人に立ち向かう決意をします。めぐるがかつて死亡した現場で、犯人と対峙した夫婦が迎える“未来”とは一体何なのでしょうか。
5巻の解説
感情の波によって過去に戻る病を抱えた未来は、妻・めぐるを救うために時間を巡り、会社内の犯人を暴きます。しかし、未来は犯人からの攻撃により倒れてしまいます。生死の境をさまよう未来は、めぐるの必死の呼びかけに応えます。夫婦の未来を巡るタイムリープサスペンスは、ここに堂々の完結を迎えます。
めぐる未来の犯人の正体・黒幕は?
以下ネタバレです!ご注意ください!
毎回めぐるを悲劇的な状況に追い込むんでいる犯人は、2人います。
それは、黒パーカー男こと1話で飛び降り自殺を図った男の息子・鈴村と、めぐるの後輩の清美です。
彼らは、未来が15年前にビルから落ちた父親を助けたことで、父親から受けていた虐待が続くことになったと恨んでいました。
父親はDV男で、母親は子どもたちを守るために父親をビルから突き落としました。しかし、その場に居合わせた未来が感情が起伏し過去に戻った際に父親を救ってしまったのです。
その後、母親は自殺し、父親も病気で亡くなりました。兄妹は両親を失った上に、未来が原因で苦しんだと思い込み、復讐のためにめぐるや未来の行動を監視していました。
そして、最後の決着の場で、清美は「お母さんに会いにいく」と言って未来に刃物を振り下ろしたのでした。
めぐる未来の作者・辻やもり先生がドラマ化に対して思うこと
萩原さんと早見さんは、ドラマ化に際してもその演技に関して絶賛されています。
脚本については、マンガにはないセリフややり取りがあり、それを映像で見て自分たちのイメージ通りのキャラクター像を感じ取れたことが喜ばしいと述べています。
ドラマの制作に携わる経験がないため、最初は完成図をイメージしにくかったが、脚本家に未来とめぐるのキャラクターを自由に描いてもらいつつ、特定の要素は残してほしいと伝え、そのバランスを信頼しているとのことでした。
まとめ
「めぐる未来」は感情と過去の時間旅行が交差するサスペンスドラマです。母親がめぐるに伝えてたように「過去を変えると未来に影響が出る」と言った通りになってしまいました。
善意の行動が、必ずしも良い結果をもたらすとは言えない。
しかし、だからと言って犯人の行動が誉められたものではありませんが…