手軽に高画質なイラストを生み出せる「にじジャーニー」。
ハイクオリティなイラストでブログやSNSを彩ることができますが、収益化したアカウントに使用することは可能なのか気になりますよね。
そこで今回は、にじジャーニーを商用利用する注意点を徹底解説いたします。
そもそも商用利用とは?著作権について
商用利用とは、商品やサービスの提供を目的として行われる活動や利用のことです。
商業的な目的で他者に対して有償で提供するために、商品やサービスを販売、配信、提供する場合には商用利用が行われます。商用利用には、利益を得ることやビジネスの目的を追求することが含まれます。
商用利用の具体例
具体的な例としては、商用利用の範囲において、商品の販売や広告収入を得るためのウェブサイトやアプリの開発・運営、クリエイティブ作品の出版・販売、企業のプロモーション活動などが挙げられます。商用利用には著作権やライセンスの考慮、契約の締結、法的な制約の遵守などが重要な要素となります。
商用利用に関しては、各サービスやコンテンツ提供者の利用規約やライセンス条件によって制約や許諾が定められています。したがって、商用利用を検討する場合には、それぞれのサービスやコンテンツの利用規約やライセンス条件を確認し、適切な手続きや許諾を行う必要があります。
商用利用してはいけないもので商用利用するとどうなるの?
商用利用してはいけないものを商用利用する場合、以下のようなリスクや問題が生じる可能性があります。
著作権侵害
商用利用が禁止されているコンテンツや素材を使用することで、著作権者の権利を侵害する可能性があります。著作権侵害は法的な問題となり、損害賠償や法的措置の対象となることがあります。
利用規約違反
サービスやコンテンツの利用規約に商用利用が明確に禁止されている場合、その利用規約に違反することになります。違反すると、アカウントの停止やサービスの利用制限、法的措置などの措置が取られる可能性があります。
知的財産権の問題
商用利用が制限されている素材やデータベースを無断で利用することで、知的財産権の侵害が生じる可能性があります。特許、商標、デザインなどの知的財産権には制限やライセンス条件が存在し、違反すると法的な問題が生じることがあります。
競合や不正競争
商用利用が制限されているサービスや情報を無断で利用することで、競合他社との不正競争行為になる可能性があります。不正な手段で商用活動を行うことは、業界や市場に対する信頼を損なうことにつながります。
以上のような問題が発生する可能性があるため、商用利用に関しては、各サービスやコンテンツの利用規約やライセンス条件を遵守し、必要な許諾や契約を行うことが重要です。商用利用を検討する場合には、法的な相談や専門家の助言を受けることもおすすめします。
にじジャーニーで作成したイラストは商用利用可能なのか?注意点を解説
結論から言うと、にじジャーニーはある条件を満たせば、商用利用可能です。公式サイトには、以下のように記載があります。
Q.生成画像を商用利用するには?
サブスクリプションを購入いただければ商用利用可能です。
商用利用・非商用利用について|にじジャーニー
課金テスト開始前(2022年12月2日)や、無料トライアル中に生成されたものもサブスク購入で商用利用できます。
にじジャーニー商用利用の条件まとめ
- サブスク(有料プラン)に加入していること
その条件とは、サブスクを利用していることです。万が一、有料プランを解約しても生成した画像は商用利用できます。
原則として、無料期間中に作成したものは商用利用できませんが、その後サブスクに申し込めば無料期間中に作成したイラストも利用可能となります。
無料トライアル中の利用について
Q.無料トライアルで生成した画像を使うには?
無料トライアルメンバーが生成した画像は非商用利用のみ可能です。
使用時にどこか(付随するWEBページやドキュメント等でも)に使用画像が nijijourney で生成した旨記載してください。非サブスクユーザーの場合は、ツイッターやインスタグラムであれば「#nijijourney」か「@nijijourney」を付けてください。
ただし、Youtubeなどの動画プラットフォームで使用する場合は、収益化していなくともプラットフォーム自体があなたの動画に広告を掲載する場合があり、それは商用利用となってしまいますので、無料トライアルでの場合は使用できません。
商用利用・非商用利用について|にじジャーニー
にじジャーニー無料トライアル中の使用条件まとめ
- 無料プランの場合は、非商用利用のみ可能
- WEBページで使用する場合は、nijijourney で生成した旨を記載
- アイコン等にする場合は、「#nijijourney」か「@nijijourney」を付ける
- youtubeでは利用不可
にじジャーニーでは、非商用であれば無料でも使用可能です。
非商用とは、収益性のない個人ブログやSNS、レポート等を指します。
ただし無料トライアル中に生成した画像をWEBサイトやSNS等のアイコンで使用する場合は、にじジャーニーで生成したという文言を残す必要があります。
ハッシュタグ(#nijijourney)か、アットーマーク・メンション(@nijijourney)をいずれかの場所に追記すれば、使用しても問題はないようです。
他人の作った画像は商用利用できる?
Q.誰かが自分のプロンプトを使って画像生成しています
Midjourney/nijijourney はオープンなコミュニティのため、利用規約に記載の通りあなたの生成結果やプロンプトを、誰かが使用・リミックスすることも許可されています。ただし、他人の生成物を自分のものとして使用・公開したり、商用利用することが許可されているわけではありません。
生成した画像やプロンプトはWEBギャラリー上でも公開されます。
それを避けたい場合は、ステルスモードがあるプロプランの購入をご検討ください。
にじジャーニー他人が生成した画像の利用許可まとめ
- 他人が生成した画像を使用しても問題はない
- 他人が使用したコマンド(プロンプト)を使用しても問題はない
- ただし、自分の制作物(オリジナル作品)として使用するのは認められていない
他人が生成した画像を利用することは問題ないという記述があります。
にじジャーニーでは、ユーザーがオープンチャット内で画像生成していますが、他のユーザーが生成した画像をブログ等で使用したり、他ユーザーが使用しているプロンプトをコピーして使用しても問題ないとされています。
しかし、AIが生成した画像を「自分で作った」「自分が描いた」と表現して公開したり販売したりするのは、許可できないと記載がありました。
その他、AI生成したオリジナル画像に関する著作権問題
AIイラストは、倫理上様々な問題が浮上しています。上記でご紹介した利用規約以外にも「こんな使い方ってどうなの?」と疑問に思うこともあるかと思います。
ここからは、公式サイトに明確な記載ありませんが、にじジャーニーのユーザー同士で疑問視されている問題について、調べたことを記載していきます。
人とAIとが共同生成したものには著作権がない
人工知能が自律的に生成した生成物について、現行制度上、権利の対象とは考えられていない。
AIによって生み出される創作物の取扱い|知的財産戦略推進事務局
人がAIに制作を命令して生み出されたものは、基本的に著作権が存在しないそうです。
例えば、「緑のウサギのような猫」という独自のオリジナルのイラストを生成しても、そのイラストをAIが生成した場合は、著作権が発生しないとのこと。そのため、例えば「緑のウサギのような猫」が他人に使用されても、権利を主張することはできません。
AIを道具として使用した場合は著作権が存在する
コンピューターが人間の創作行為を完全に代替するのではなく、人が思想感情を表現する「道具」として使用したと認められることが通常であり、人による創作物として著作物性が認められると整理した。
AIによって生み出される創作物の取扱い|知的財産戦略推進事務局
一方で、一部の作業にAIを使ってオリジナル画像を生み出した場合は、著作権が存在するそうです。ややこしいですね。
「思想感情をコンピュータ・システムを使用してある結果物として表現しようとする創作意図」「創作過程において、人が具体的な結果物を得るための創作的寄与と認めるに足る行為を行ったこと」「結果物が客観的に思想感情の創作的表現と評価されるに足る外形を備えていること」この3つの意図が揃った場合、AIが生成したものでも自分の著作権を主張できるとのこと。
まとめ
2023年の現時点では、にじジャーニーで生成した画像に関しては無料ユーザーのみクレジット表記が必要とのこと。
AIが生成した画像には著作権は存在しませんので、自分がオリジナルのプロンプトで生成した画像を他人に使用されても、文句は言えないようです。
とはいえ、AIイラストは手軽にブログを彩ることができますので、便利に楽しく使用していきましょう!