『葬送のフリーレン』は、英雄として世界を救った仲間たちが次々と死んでいく中、最後に残った不老不死の女騎士フリーレンが、新たな仲間や冒険を求めて旅を続ける物語です。
この作品の魅力は、フリーレンを始めとするキャラクターたちの成長や感情の変化、そして彼らが残した名言にあります。以下では、フリーレンやその仲間たちの代表的なセリフをピックアップしてみました。
葬送のフリーレンの魅力と面白さ
葬送のフリーレンは、魔王を倒した勇者パーティーの魔法使いであるフリーレンが、人間とは異なる時間感覚を持つエルフとして、仲間たちとの別れや再会、そして新たな旅路を描いたファンタジー小説です。
本作は、人間とエルフの寿命の差や魔法の発展など、ファンタジーならではの要素を巧みに取り入れながら、フリーレンの成長や感情の変化を丁寧に描いています。また、フリーレンが出会う様々な人物や魔物も魅力的で、彼女との交流や戦闘シーンも見逃せません。
魔族とは
魔族とは、葬送のフリーレンに登場する種族。人を殺し食らう生態を持つため、当然ながら人類とは激しい敵対関係にあります。
かつては魔王を指導者とし、人類との大戦争を引き起こしました。約80年前勇者ヒンメルが魔王を討ち取るとその勢力は弱まったが、魔族自体が滅びたわけではなく、残存した魔族達は未だ各々の目的のため各地で暴れ回っています。
大魔法使いフランメの定義によれば、魔族とは『言葉を話す魔物』ということです。
葬送のフリーレンの登場人物ネタバレ
フリーレン
フリーレンは、1000年以上生きているエルフ族の魔法使いです。
魔王討伐後は、人間を知るためと魔法収集のために旅に出ます。彼女は、外見は少女ですが、内面は冷静沈着で感情をあまり表に出さない性格です。しかし、仲間たちとの別れや再会で感動したり悲しんだりする場面もあります。彼女は魔法に関しては非常に熱心で、新しい魔法を見つけると興奮したり試したりします。
また、魔法以外のことには興味が薄く、生活習慣も乱れがちです。
フリーレンの名言集まとめ
何で今さらって思ってるでしょ。わたしは「今」の話をしているんだよ
お前が死ぬまでにやるべきことは、あの子にしっかりと別れを告げて、なるべくたくさんの思い出を作ってやることだよ。
今会いに行かないと近い未来に後悔するよ。あのときならまだ間に合ったかのかもしれないのにって。
ヒンメル
ヒンメルは、人間の勇者であり、フリーレンたちとともに魔王を倒しました。彼は、正義感が強く勇敢で優しい性格ですが、自分に自信過剰でナルシストな一面もあります。
彼は、フリーレンに対して特別な感情を抱いていましたが、彼女がエルフであることや時間感覚が違うことを理解していました。
彼は、自分が死ぬ前にフリーレンと再会しましたが、彼女に対して後悔や恨みはありませんでした。
彼の名台詞は、「俺たちは勇者だ」「俺はお前が好きだ」「俺はお前に幸せになってほしい」などです。
ヒンメルの名言集まとめ
僕たちの記憶は彼女が未来に連れていってくれる。
こんなことをしたって世界は変わらない、でも僕は目の前で困っている人を見捨てるつもりはないよ。
相手に貸しを作ってしまったら本当の意味で助けたことにはならないだろう。
フェルン
フェルンは、人間の女性魔法使いであり、フリーレンの弟子です。
彼女は、戦災孤児であり、自殺をしようとしたところをハイターに救われました。彼女は、フリーレンを尊敬しつつも、彼女の生活習慣や時間感覚に呆れたり怒ったりすることもあります。
彼女は、感情をあまり表に出さないフリーレンとは対照的に、感情豊かで毒舌な性格です。彼女は、甘いものが好きで、フリーレンと一緒にお菓子を食べることが多いです。
フェルンの名言集まとめ
必要なものは覚悟だけだったのです。必死に積み上げてきたものは決して裏切りません。
あなたが私を知ろうとしてくれたことが、たまらなく嬉しいのです。
魔法使いでもなんでもいい、1人で生きていくすべを身につけることが、私の恩返しなのです。
葬送のフリーレンの各ストーリーネタバレ
北側諸国編
フリーレンたちは旅の途中で北側諸国・グラナト伯爵領に立ち寄ります。この国では魔族との和平を進めており、魔族リュグナーが使者として滞在していました。しかしフリーレンはそのことを知らずに魔族を襲撃しようとしてしまい、捕まって牢に入れられてしまいます。
一方で魔王の配下である大魔族アウラが暗躍しており、国を乗っ取る計画を進めていました。フリーレンは魔族の本性に気づき、牢から脱出します。自分はアウラを倒すために向かい、フェルンとシュタルクには他の魔族を任せます。
シュタルクは泣き言を言ったり土下座したりと情けなさを露呈しますが、結局はフェルンと一緒にリュグナーとリーニエという二人の魔族と対決することになります。
フリーレンは圧倒的な魔力でアウラを打ち倒し、フェルンも驚異的な速さで魔法を繰り出してリュグナーを倒します。そしてシュタルクも師匠譲りの根性でリーニエを撃破します。彼らはまだ成長途中ですが、見事な活躍を見せてくれました。
魔族を退治したフリーレンたちは伯爵から感謝され、街の人々からも歓迎されます。傷の回復や休息も兼ねてしばらく滞在し、次の旅への準備をします。
ザイン編
フリーレン一行はグラナトを後にして、雪山での遭難や魔物との戦闘などを経験しながら、楽しく冒険を続けていきます。そこで出会ったのが、聖都からも一目置かれるほどの僧侶・ザインでした。彼はシュタルクが毒にやられたときに、たちまち回復させるという驚異的な能力を見せてくれます。
フリーレンはザインの能力に強く惹かれ、彼を仲間に誘います。しかしザインには冒険に出ることに躊躇する理由がありました。それは10年前に旅立った親友を探すという目的があったからです。フリーレンはザインに対して、かつてヒンメルが自分に言ってくれた言葉をかけます。それは仲間として一緒に冒険することの素晴らしさを伝えるものでした。
ザインは兄の後押しもあり、冒険に出ることを決心します。ただし彼は親友を追うために、フリーレンたちとは途中で別れることを条件とします。ザインが加わったことで、一行はさらに活気づきます。フェルンとシュタルクの喧嘩も、ザインの大人な対応でうまく収められます。バランスの良いパーティーになったと言えるでしょう。
しかし旅の途中で、ザインは親友・戦士ゴリラの消息をつかみます。彼はテューアへ向かっており、フリーレンたちの目指すオイサーストとは別方向です。ザインは仲間たちから惜しまれながらも、親友を追って旅立つのでした。
一級魔法使い試験編
「一級魔法使い試験」には、世界最強の魔法使いたちが参加し、激しい競争や策略を繰り広げます。
フリーレンは、フェルンと一緒に一級魔法使いの資格を目指してオイサーストにやってきます。そこで彼女は、宮廷魔法使いデンケンや北部魔法部隊の隊長ヴィアベルといった強敵たちと出会います。彼らは時に敵対し、時に協力しながら試験を乗り越えていきます。
物語では、一級魔法使い試験が始まる半世紀前に起きた出来事も描かれています。それは、古代から生き続けるエルフの大魔法使いゼーリエが人間社会に現れたことです。
ゼーリエは、1000年前に弟子だった人間の魔法使いフランメから「人間に魔法を教えてほしい」と頼まれていましたが、意見の相違から拒否していました。しかし、孫弟子のフリーレンが人間の勇者ヒンメルと共闘して魔王を倒したことで考えを変えたようです。彼女は隠遁生活をやめて人間の魔法使いを直接指導することにしました。
ゼーリエは、「神に匹敵する」と言われるほどの圧倒的な力で才能ある魔法使いを集めて大陸魔法協会を設立しました。協会では、魔法使いを階級別に分けてランク付けし、最高位である一級魔法使いには「自分が知っている魔法を1つ、何でも譲る」という特典を与えました。
一級魔法使いは、危険な魔族が多く住む大陸北部への通行許可も得られるため、多くの実力派の魔法使いが一級魔法使い試験に挑戦しました。最初に成功したレルネンから始まり、ゲナウ、ブルグ、ゼンゼという世界トップクラスの魔法使いたちがゼーリエの元に集まりました。
まとめ
『葬送のフリーレン』は、不老不死の女騎士フリーレンが主人公のファンタジー漫画です。この作品では、フリーレンやその仲間たちのキャラクター性や感情が見事に描かれており、彼らが発した名言も印象的です。この記事では、その中からいくつかのセリフを紹介しました。『葬送のフリーレン』に興味を持った方は、ぜひ漫画を読んでみてください。